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【人生初の海外旅行記(未完)】華麗ヨーロッパの旅 DAY1

本年、第1次断捨離5カ年計画を断行中のふあららいです。

 

 

机の中の不用品を捨てるべく出していたら、小さなスケッチブックが2冊出てきました。1冊は高校生の時の手書きのイラストを添えた旅行記、もう1冊は生まれて初めての海外旅行の旅行記だったのでした。持って行って毎日旅日記として書いていたのを思い出しました。

捨てる前に目を通してみるかと腰を据えて読み始めると、最初のうちは丁寧な字で書かれているものの、最後の方はもう書き殴りに近く、そして疲れが蓄積して力尽きたのか5日目を最後に途絶えてしまっています。しかしページを繰るうちに、未完でもブログに転記して残しておこうと思いました。

 

ということで今後不定期となりますが、今をさかのぼること32年前に旅行記を世にさらします。今でこそ個人旅行で異国の地でレンタカーを乗り回していますが、初めての海外旅行の初々しさで溢れた23歳のうら若き女性(私のこと)の体験記をお楽しみください。

題して・・・

 

〔プロローグ〕

2月13日(木)

レンタルしてきたスーツケースに荷物をパック。

終わってみると意外に重くって、手荷物を合わせると、なんと19kg! 無料なのが20kgまでだからホントにギリギリなのでした。

でもこれらはみんな必要最低限のものたちだから、どれも置いていくわけにもいかず、困ってしまった。とにかくこれでチェックインの計量で何kgとでるかがカギなのだ、と神妙に覚悟をきめた。

 

2月16日(日)

いよいよ出発。成田の出発ロビーに着いてから、自分たちのカウンターを確認してCHECK IN。添乗員はHさんといってとても気さくな感じの女性でした。時間があったので見学デッキへ行って飛行機を見たりして暇をつぶして再び集合。

出国手続きを終えて、手荷物検査をしてボディチェックされて、飛行機に乗り込みました。JAL403便は定刻より約1時間遅れで離陸。さすがに離陸の時は緊張した。でも無事に飛び立ったのもつかの間、すごくゆれはじめたのだった。機内はガクガクでスーッと突然落ち込んでみたりととてもこわかった。周りの人も結構「キャー」とか言ってて、私も1回「こわい!」と大声を出してしまった。「機長さん、たのむでホンマ」と何回心の中で叫んだことか・・・

 

機内ではマリリンモンローの映画「恋をしましょう」を上映していた。始めはおとなしく見ていたが、途中からうとうとしてラストシーンを見逃してしまった。日本時間で2月17日を迎えたというのに、私はまだ空の上。疲れた。飽きた。つまらない。眠ろうにも腰が痛くて眠れない。

英国時間で4:00PM頃、窓から外を見ると下界は雪の世界。もう日も暮れてしまって暗かったんだけど、雪原の中に道路と思われる白いすじが数本。それと街の明かりが片隅でキラキラしてた。そんなのを見てたら2回目の機内食がでてきて、あと2時間でロンドンに着くとのこと。長い長い12時間の旅もやっと終わりを迎えるのね、としみじみ思っていたら、ジャンボはどんどん高度を下げ始めた。すると突然機内の明かりが消えてしまった。何ごとかと驚くと、窓の外にはロンドンの夜景が映っていたのだった。そのきれいなこと。点々となってる光の1つ1つがオレンジ色で統一されていて夢のような光景であった。飛行機はヒースロー空港へ降りるために何度も旋回をしたため、着陸する時は私はすっかりへべれけ(乗り物酔い)になっていた。

 

私は初めて外国というところに足を踏み入れた。空港内の表示板はすべて英語だ。しかし添乗員さんにくっついて集団でかたまっていると、そこは回りで何が起こっても日本の中と同じだった。ロンドンに到着後、2時間程待って20:50発のエールフランスに乗り継いだ。パリ行きの飛行機に乗る為にボディチェックを受けなければならなかった。私は神から外国人といち早く話す機会を与えられたのか、不幸にも金属探知機にひっかかり、女性の係員に体中をチェックされた。結局原因は腰につけていたカメラだと分かったのだが、係員は尚もしつこく私の体のすみずみまで手ではたいて、ついには首からぶらさげて懐に隠しておいた安全ワーレット(ウォレット)を探しあてた。係員が(おそらく)安全ワーレットを外にだしなさいと言ったので、私はそれを胸から引っぱりだした。さすがに中では見なかったが、たぶん中は何かと言ったので「マニイ」と答えた。この「マニイ」こそが私が異国で外人に話した最初の言葉だった。

 

エールフランスも離陸の際、機内の電気を消してロンドンの夜景を楽しませてくれた。たぶん夜発着する便はすべてこうしているのだろう。エールフランスはスチュワーデスは女のみならず男性も半分近くいた。ロンドン・パリ間は1時間もかからない距離なので、機内食もでたのだけれどあわただしくって味わっている暇もなかった。

パリのシャルル・ド・ゴール空港についてホテルへはバスで向かったのだが、高速道路沿いの景色は各メーカーのネオンサインが立ちならんでいて、しかも日本のメーカーのものが多くて、あんまり外国にいるんだっていう気分がわかなかった。結局、ホテルに着いて、寝たのは現地時間の午前1時(17日)、日本時間だと17日の朝9時。もうかれこれ23時間近くまともに睡眠をとってない。つかれた。

 

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