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語学留学おぼろげ回顧録 30《両親と過ごす最終日》

今年はサンマが不漁なんですってね。食べられないことを覚悟するふあららいです。

 

 

両親がサンフランシスコにやって来て3日目。 一緒に過ごすのはこの日が最後です。

 

ホテルに迎えに行き、ケーブルカーに乗って出掛けます。

クネクネ道のロンバートストリートを歩いて下り、そのままフィッシャーマンズワーフの船着場まで行きました。 フェリーでアルカトラズ島へ渡り、監獄を見学。

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音声ガイドの端末を受け取り、各自のペースで回ります。

 

映画「アルカトラズからの脱出」で描かれた、実際に脱出した通気孔を見てその小ささに驚いたり、監房に入って記念写真を撮ったりしました。 刑務所はその役割を終えて40年近くになろうとしていましたが、囚人たちの思念の残渣が渦巻いているのか、母はなんだか気味が悪いと言っていました。

 

フィッシャーマンズワーフに戻り、湾を望むイタリアンレストランでランチをいただき、お土産をたくさん買ってホテルに戻りました。

 

再びケーブルカーに乗って、私の家に到着。

ハリエットに両親が来訪することを知らせた際に、家に連れて来ると伝えていました。 ディナーなんて用意してもらうのも悪いので、「お茶を頂いたら帰るからね~」と言うと 「あら、どうして?」 「だって両親は全然英語がわからないから緊張しちゃうもん。父が話せる英語は『アイ アム ア ボーイ』だけだよ」

「私は少年」かぁ・・・んな訳ないだろ!っていうツッコミを期待したのですが、返答に困っているのか黙ってる・・・?

 

さて家に入ると・・・出迎えてくれたのは2匹の猫のみ。

ハリエットはどこかに出掛けているようです。 ちょっと待ちますか・・・と、お部屋を見てもらったり、リビングでジュースなんかを飲んでいると、私の机の電話が鳴りました。 出てみると「I'm sorry!」と絶叫するハリエットの声。 郊外に買い物に出掛けたら帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、あと1時間はかかりそうだから悪いから待ってくれなくてもいいから~との事でした。 「そもそもジェシーが迎えに来るのが1時間遅かったから~」と、ジェシーに原因の一端を押し付けていました。

ハリエットに会えなかったのは残念ですが、娘の暮らしぶりを垣間見ることができて安心してもらえたかなと思っています。

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(家主に代わって猫のSushiがおもてなし)

 

ところで両親が来ると知ったハリエットから頼まれごとがありました。 以前ホームステイしていた山梨県在住の人への贈り物を日本から発送してほしいと。その方が早く届くからと。 前もって預かっていた小さな箱を持って家を後にしました。 その送り物について、送料とかどうしたのか全く記憶にないのですが、数日後にハリエットから無事届いたことを聞かされました。

 

家を出て、1ブロック坂を下ってケーブルカーミュージアムを見学した後、ジャパンタウンへ移動して最後の夜の焼肉ディナーを楽しみました。

ホテルのロビーでお別れし、家までちょっとセンチな帰り道でした。 あとひと月ちょっとで帰国するんですけどね。 明日は10時半のピックアップとの事でしたが、学校もあるし見送りはしませんでした。

 

両親はハリエットとジェシーに「娘がお世話になっております」的なお土産を持って来ていました。 猫好きのハリエットには額入りの猫の絵、ジェシーには日本酒です。

後日ハリエットから「お礼状を出すから翻訳してほしい」と言われ、メールを送ってもらい日本語を付けて実家に転送しました。 翌日「両親がお礼状見たって~」と伝えたら、「オー!小包を頼んでいた事すっかり忘れてたー!」を騒いでいました。 この人、意外とおっちょこちょい?

 

この両親と過ごした3日間は、人生で一番嬉しかった思い出です。 人生における一大イベントの結婚式よりもです。(ダーリンよ、ゴメン)

そのことを両親に伝えたいと帰国後もずーっと思っていて、数年前まだ父が元気だった頃に話すと「そんなことが人生で一番?」と母と共に笑っていましたが、私としてはキチンと感謝の思いを伝えることができてよかったと自己満足しています。