旅ごころのよりどころ

旅好き ハワイ好き 飛行機好き 英語好き 松本在住主婦のブログ

語学留学おぼろげ回顧録 35《ケーブルカーのおはなし》

最近スーパーの入り口にある消毒液を使わない人が増えているような気がするふあららいです。以前は順番待ちで並んでいたくらいなのに・・・

 

 

サンフランシスコに来てケーブルカーに乗らなかったら、ワイキキに来て一度もABCストアに行かないようなもの・・・・・かな?

まあとにかくサンフランシスコのアイコンとも呼ぶべきケーブルカーのお話をしたいと思います。

img077

住んでいた所がケーブルカーのルートに面していたので、リビングの窓から坂を駆け上がる赤い車体を見ることができましたが、いかんせん騒音が激しかったです。

通過するときの轟音もすごいのですが、地下のケーブルが動いている間(早朝から深夜まで)は滑車のカラカラ回る音がずーっとしているんです。 音がしないのは最終便から始発までの3~4時間だけです。 覚えていないのですが、現在に続く就寝時の耳栓ヒストリーの始まりはこれだったかもしれません。

 

ケーブルカーは3つの路線があって、動く原理はスキー場のリフトと似ています。 ワイキキを走っているトロリーとは違って、サンフランシスコのケーブルカーは路面電車と同様に軌道の上を走ります。 レールの間の地中60㎝ほどの所にケーブルが通っていて、路線のすべての区間に張り巡らされたケーブルを車庫にある巨大なモーターが止まることなく動かしています。 そのケーブルを車体の特殊な装置で掴むことで動くことができるのです。 それを操作するのが運転手(通称グリップマン)。 車両の前方の中央には大きなレバーがあって、それを動かすことによってケーブルを掴んだり離したりします。

img076

やはり名物だけあって乗客は観光客が圧倒的に多いです。 マーケットストリートの始発駅ではシーズンになるとすごい行列ができて、何台も見送ってやっと乗れる感じです。

家の前が停留所だったので学校の帰りに使っていましたが、始発駅だとなかなか乗れないので3番目の停留所から乗りました。 途中からの乗客の事も考慮してパンパンの満員で始発駅を出ることはないので、こうした方が早く乗れる確率が高かったのです。 在住者のちょっとした知恵ですね(ドヤァ)

しかし混んでると降りるのが一苦労。 ハワイのバスと同じような降車ボタンや合図用に窓枠に張られたヒモはなくて、降車する際は車掌に声を掛ける必要があります。(運転手でも可) 声が掛かると車掌はベルをチン!と1回鳴らして次の停車を運転手に伝えるようになっています。

乗車時、観光客は車掌に「奥に行って」と声を掛けられてもなぜか中に入りたがらず、デッキに固まっています。 どうせ終点のフィッシャーマンズワーフまで行くんだから、奥に入っておけばいいのに。 仕方がないので中の方に乗って、降りる停留所が近付いたので人をかき分けかき分け進んで、やっと最後部の車掌さんの所に辿り着いて停車を頼んだ時にはもう間に合わなくて通過~。 「言うのがちょっと遅かったね~」と言われて苦笑い。(心の中ではチキショー!) 停留所は1ブロックごとにあるので、ひとつ行き過ぎたくらいはどうってことありませんが。

 

ジェシーがグリップマンだったことは前にも書いたと思うのですが、おかげでとても貴重な体験をすることができました。

ハリエットとジェシーと(大抵この3人で行動している)外食をした帰りに、ケーブルカーの車庫を見せてくれました。 ちょうど前の日に事故に遭った車両を見たり、ベル(事故車両じゃないほうの)を鳴らさせてくれました。

さらにベル鳴らしチャンピオン(毎年大会があるらしい)を呼んで、演奏(?)を頼んでくれました。 チャンピオンの黒人のおじさんは軽快なリズムでちゃんちゃらちゃんちゃらと鳴らしてくれました。 とても楽しかった~。