旅ごころのよりどころ

旅好き ハワイ好き 飛行機好き 英語好き 松本在住主婦のブログ

安全を求め続けたらキリがないけれど・・・

脱走したゾウガメさんが早く見つかってほしいふあららいです。

 

 

今後世界的なパイロット不足が予想されているそうです。 今後20年間に63万人が必要になってくるとか。 それにしても63万人って・・・

まあ、昨今のLCCの大量増殖を考えれば当然かもしれません。 あと後進国の経済成長も航空機利用者の増加を手伝っていますよね。

 

日本でも団塊世代パイロットの退職があり、新規のパイロットの大量育成が求められているそうです。

しばらく前に読んだ、元日航パイロットの杉江弘氏の著書『乗ってはいけない航空会社』(2016年 双葉社刊)では、新規パイロットの育成に関する国の方針についての危惧が語られています。

杉江氏は航空機事故が起きた際にしばしばマスコミに登場して元パイロットの立場や経験に基づいた解説をされているので、見たことのある方もいらっしゃるかと思います。

 

先述の著書によると、今後パイロットの育成に関し学ぶべき項目の簡略化がなされるそうです。 これは現在主流となったハイテク飛行機の登場で、これまで人間が行っていた作業が減り続けていくという事によるのだと思いますが、不測の事態におけるパイロットの技術的な資質の低下が心配されるという事でした。

また、日本の航空会社の立て直しに伴う給与の削減に不満を持った優秀なパイロットが、外国の航空会社に移っているという実態にも驚かされました。 そういえば春のハワイ旅で乗ったチャイナエアラインの機長さんは日本人で、へ~と思ったのを思い出しました。(在籍している理由は知る由もないけれど)

他には、いわゆる「エアライン安全度ランキング」を鵜呑みにしてはいけない理由や、航空会社の利益最優先の姿勢や安全への意識の欠如により起こった悲惨な航空機事故についていくつもの例が語られています。

 

とても興味深く読んだのですが、ホントにシビアに語られているので、そりゃ危険な会社は嫌だけど、ならば一体どこの航空会社に乗ればいいのだ?!と頭を悩ませる事態になってしまったのでした。

4.9-80