旅ごころのよりどころ

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搭乗機が引き返した時のお話

明け方頃、羽田からハワイアン航空で旅立つ夢を見たふあららいです。実際の空腹と連動してか夢の中でもお腹空いてて、搭乗前に何か買って食べようかなーと考えていました。

 

 

昨日の朝、ハワイアン航空緊急着陸を知った時は、自分には関係ないけど少しドキリとしました。 割り合い飛び立ってすぐに引き返したんですね。

楽しいハワイ旅行の出足をくじかれた方々がお気の毒です。

 

実は私も飛び立った後に引き返したことがありました。 20年ほど前にサイパンに行った時の事です。

懐かしきノースウエスト航空が成田を離陸した後、通常と違う雰囲気を感じました。 素人の私が言うのもなんですが、なんかエンジンが出力不足な感じでぐんぐん上昇するパワーを感じられなかったのです。

そのうちドア上部のランプがピコピコと点灯を始め、CAさん達の動きが少しだけ慌ただしくなりました。

これはなにか起きたなと確信するとほぼ同時に、キャプテンから機内放送がありました。 英語でのキャプテンの話の後、日本人CAさんが「当機は機体の不具合によりこれより成田空港に戻ることになりました」と伝えました。

一瞬、機内にはどよめきが。 成田に逆戻り=サイパンに行けないという受け入れがたい現実と、もしかしたらこのまま墜落して死んでしまうのかしらといった漠然とした不安のダブルアタックに混乱しながら、ただ座っているしかできません。

まあ戻るとなった以上、乗員乗客は一蓮托生、無事に着陸出来る事を祈るのみです。

 

その後、成田空港に無事着陸。 そのまま修理をするとの事で、乗客は機内で待機となりました。 その時午前10時頃だったと思います。

延々と待たされました。 午後1時頃、本当ならもうサイパンに付いてる時間だー。

その後も何の音沙汰もなく、地上の機内でひたすら待ちます。 あ~今日は朝早く起きて、ほぼ始発でやって来たのにいまだ成田にいるなんて、私は一体何やってるんだ・・・

 

そして午後4時近くだったか、突然「当機は本日中の修理が不能と判断されたため、欠航となりました」とのアナウンスが。

機内には「え~~」との声とため息が巻き起こりました。

びっくりしたのは、欠航が決まった途端、CAたちがもの凄い勢いで機内食を配り始めたのです。 もったいないから、さっさとこれ食べて降りろーといった感じです。 初めて機内食を地上で食べました(笑)

6時間近く機内で待たされて結局サイパンに行けなくなり、急き立てられるように機内食を食べ、なんとも惨めな気持ちでした。

 

飛行機から降ろされて、イミグレーションを通って再入国となりました。 パスポートには出国スタンプの上に「VOID」が押されています。

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バゲージクレームだったか到着ロビーだったか、ツアー会社の人が待っていました。 この時のサイパン旅行はNTA(日本旅行)のツアーだったので、その後の手配はツアー会社でやってくれたのでよかったです。 個人旅行だと、利用便の振替えや宿泊や食事に付いて直接航空会社と交渉しないといけません。

私達は3泊4日のツアーを2泊3日に短縮してでも行くか(その場合金銭的払い戻しは一切ないが、その晩の成田での宿泊は自己負担なし)、旅行自体をとりやめるか(この場合は全額返金)の選択を求められました。

せっかく有給でまとまった休みを取っていたので、短縮日程で行く事を選びました。

 

その後、航空会社が用意したバスで空港周辺のホテルに移動して宿泊したのですが、翌日再出発するので、預けたスーツケースは預けっぱなしとなり洗面道具がなくて困りました。 今でこそホテルアメニティは至れり尽くせりで、メイク落としから化粧水、果てはフェイスマスクまでありますが、当時のそのホテルは歯ブラシ、カミソリ、石鹸、シャンプーリンス程度の物しかなくて困りました。 ホテルの売店ニベアスキンミルク(普通サイズ)買って凌ぎました。 食事に関しては、まったく覚えていません。

 

今思えば貴重な体験ではありましたが、やはりこんなのは2度とゴメンですね。