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24年ぶりの再会【カリフォルニア車の旅】

この時のために1年以上英語学習ソフトDuolingoを続けていたふあららいです。旅行が終わった今はモチベーション下がってます。

 

 

旅の出発の2週間前に私はある女性にメールを送りました。6か月の留学の間、私に部屋を提供してくれたハリエットです。せっかくサンフランシスコに行くのだから彼女に会わないわけにはいきません。

今も変わらずテイラーストリートに暮らしているとのことでしたが「うち今すごいことになっているから、どこか外で会いましょう」との返事。なんでもアパートの基礎部分の補修工事があって、地下の倉庫にあるものをすべて家の中に持ってきたため、足の踏み場もないような状況なのだとか。「ああ残念。私が過ごした部屋を見たかったんだけど」と返信すると「部屋を見てノスタルジックに浸るだけならいいわよ。おもてなしはできないけれど」となり、念願かなってお家を訪問できることになりました。

前の晩、「何を話そう?」とあれこれ思い出のエピソードを英語で話す脳内シミュレーションをしながら床に就きました。

 

途中、ホールフーズでプチブーケを買って向かいました。あと日本から持ってきたヨックモックのクッキーをプレゼントします。

本日3回目のケーブルカーです。ハリエットにケーブカー3回乗ったと言ったら目をまん丸くされました(笑)

モザイクでわかりませんが緊張の面持ちです。

 

アパートはまったく変わっていません。一方街路樹が巨大化してます。そりゃ24年も経ってますからね。

エントランスでベルを押し、ブザーが鳴ったら開けて入る・・・映画やドラマで見られる一連の行動、実はこれ自分でやるのは初めてでした。いつもカギを使って入っていたので。

 

中階段を上がっていくと、ハリエットがドアを開けて待っていました。「わーハリエット!」

「あなたが去ってからどれくらいになるかしら?」

「24年だよ~」

「あらまあ!」

なんて言いながら中に入り、ダーリンさんを紹介しました。

足元にはネコさんが3匹。やっぱり猫飼っていたか。CAT LOVERだもんね。

 

「あなたの部屋を見てちょうだい」と促され、ドアをのぞき込むと・・・

あまり変わっていない!あのカーテンの生地覚えています。布団カバーがあの柄でした。壁の色も当時のまま。24年の間に何人もの人が過ごしていたお部屋の中が当時の雰囲気が色濃く残っているのが意外でした。

 

真鍮のベッドフレーム、そしてハリエット手作りのキャノピー(天蓋)がそのまんま。

 

部屋の中は確かにいろいろなもので溢れていました。路上セールをしたほか、米国版メルカリのような売買サイトで売り出しているそうです。インテリアデザイナーの仕事はとっくにリタイヤしていますが、最近はこの売り出し作業で忙しい毎日らしいです。すべて片付いたらコロナでやめていたルームシェアを再開したいのだとか。

ハリエットが黒いリボンのついた麦わら帽子を手に取って「これなんかどうかしら?」と言いました。物の処分に四苦八苦していると聞いた時「スーツケースに入るものだったら一つぐらい引き取りますよ」と伝えていたのでした。この後、頂いた帽子をかぶって旅を続けました。

 

雑然とする中でソファー周りだけ空間が確保されたリビングに移動し、おしゃべりを続けます。あまり思い出話は出なくて、近状の報告やこの旅の予定が中心になりました。米国人は過去を振り返るということはあまりしないのでしょうか。なので前夜の会話シミュレーションはあまり役に立たず、しどろもどろの会話になってしまいました。もうちょっとうまく話せると思っていたので残念。ハリエットが話すことに相槌を打ち、何か訊かれたら答えるというパターン。これって留学していた時と同じだな~24年経っても変わらんな~と違った面で思い出に浸ることができました。

 

後日お礼のメールを送った時、「私の英語、上達していなくてガッカリしたでしょ?」と書いたら「Your English is fine.」だそうです。ホントかな? 書くのは時間をかけられるのでいいんですよね。会話での瞬発力がないのです。トホホ

 

2匹のメス猫ちゃんがしっかりおもてなしをしてくれました。

ダーリンさん曰く、私達の会話がわからずにいる間、猫をかまっていればよかったので助かったそうです。

 

特にこの黒サビちゃんはダーリンさんの頭にグリグリと顔をこすりつけて、みんなの笑いを誘っていました。

 

お互い年を取ったねと笑い、「でも健康そうで何より」と言うと「ありがたいことに身体だけは健康で~」と言っていました。

 

最後におトイレを借りて、廊下に出ると大きな木製のジュークボックスのようなものがデーンとあるのに気が付きました。

「これは?」

「昔のラジオよ」

「ええ?これがラジオ?」

「近所の歩道にあったから持ってきたの」

すでに不用品でいっぱいなのに、また拾ってきたんかーい?(笑)

「一人で運んだの?」

「ええ、一人でもなんとかなったわ」

つくづく面白い人だな~と思ったのでした。かく言う私も昔、道で拾った湯飲み茶わんを使っていたことがあるので、どことなくシンパシーを感じたのでした。

 

英語はうまく話せなかったけど、留学という私の人生において重要なイベントの主要人物であったハリエットに再会できてよかったです。この先もどうかお元気で!

 

 

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