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高野山に縁ある神社【2023おひとりっぷ奈良】

昨日はYouTubeのおすすめに出てきた『This is HONDA』(本田技研工業株式会社1962年制作)に感銘を受けたふあららいです。昔の日本のものづくりはすごかった。

 

 

奈良の旅を決めた当初、2日目はレンタカーを使って宇陀および吉野方面を巡る予定を組んでいました。

スケジュールも完成し、あとは出発を待つばかりとなった旅行2日前、YouTubeの「あなたへのおすすめ」に東映の映画『空海』が出て来てしまったのです。1984年に入定1150年を記念して制作された映画が期間限定で公開されていたのでした。かねてより「ジーザス・クライスト・スーパースター」ならぬ「弘法・大師・スーパースター」と豪語する空海推しの私がこれを見ない訳にはまいりません。推しの割には今までなんとなくしか知らなかった空海の人生が勉強できると喜んで再生ボタンを押したのでした。

主演の北大路欣也(この後も敬称略します)が凛々しくって素敵でした。他にも森繁久彌丹波哲郎など往年の名スター達が揃って出演している豪華版。若かりし日の石橋蓮司中村獅童に似ているのが新鮮な発見でした。

ほぼ3時間にわたる映画を存分に堪能しました。衆生や世界の安寧を願い続けた弘法大師様の生きざまはただただ有り難く、感涙にむせびながら見終えました。

映画『空海』を見た翌日、今度はBS11で夏に放送された空海そして高野山に関する特別番組がまた限定公開としておすすめに上がってきました。うむ、これも見なければ。

空海好きなのに高野山はそれほど興味がありませんでした。宿坊がたくさんあって、奥の院では今もなお弘法大師様が祈りを続けていらっしゃるというくらいの知識はありましたが、なにぶん行くのに不便そう、和歌山の山の中でしょ?と今一つ足が向かないでいたのです。

そんな私が映画とBS11の特別番組を見て「行かねば」と考えを改めたのは当然のなりゆきでした。もうお大師様に招かれたとしか思えません。

行きましょう、行きますとも。大神神社から先の予定をすべてバラシて高野山を目的地としたのです。

 

そんなこんなで、途中道を間違え住宅街の狭窄道路迷路を彷徨いながら1時間半かけて辿り着いたのは・・・

 

和歌山県かつらぎ町の山里にある丹生都比売(にうつひめ)神社です。紀伊山地の霊場と参詣道」として、高野山、熊野、吉野地域とともに世界遺産に登録されています。

 

YouTubeBS11を見ている最中、グーグルマップで高野山の場所を確認しようとした時、この神社が目に留まって何の気なしに詳細を読もうとしたその瞬間、BS11の番組でも画面がパッとこの神社に切り替わり、説明が始まりました。うわ、なんたる偶然! ここにも呼ばれている!と思ったのでした。

唐での修行を終えた空海真言密教の道場を開く場所を探していたとき、この神様が高野山の土地を譲ってくださったのだそうです。なんて優しい神様でしょう。それに深く感謝した空海高野山内にお社を建てて守護神として神様を祀ったのだとか。一説ではこれが神仏融合の始まりとも言われているそうで、このような日本独特の宗教の融和をユネスコが評価したのでしょうね。

 

水鉢にバラの花が生けてありました。季節外れにこんなに綺麗なバラを見られるなんて嬉しいです。

 

心がホッコリとする優しさに満たされた神社でした。

神様、お参りの機会を頂きありがとうございました。

 

 

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