旅ごころのよりどころ

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こうも落ちぶれてしまうとは・・・

今週は雨の日が多い予報でちょっと憂鬱なふあららいです。

 

 

スーパーでのセルフレジの普及に伴い、万引きの被害が増えているそうですね。結局、人は性悪説がベースとなる生き物なのだと思ってしまいます。元は悪であるけれど、共同体の中で生きる為に社会的ルールが作られ、それが守られることにより秩序が保たれてきたわけです。

 

来年カリフォルニア旅行を計画しているのですが、気になるのは治安。コロナを経てやはり治安の悪化が進んでいるようです。サンフランシスコの中心市街地では駅前のショッピングセンターやブランドショップが軒並み閉店してしまったそうです。原因は不景気による売り上げ減少ではなくて窃盗。つまり万引きの被害が尋常でないのだそうです。

白昼堂々、棚から物を取ってレジ前を通り抜けて行くのを店員は見ているのみ。殺傷事件に発展するのを恐れる本部から「手を出すな、通報するな」との指示があるのだそうで、まさにどうぞどうぞの『万引き祭』です。

なんでも2014年に可決された州法では、950ドルまでの窃盗は「軽犯罪」とみなすとしました。「軽犯罪」に対する罰則は注意、罰金、コミュニティサービス、または最大1年の懲役で、その上のカテゴリーの罰則が1年以上の懲役から終身刑または死刑となる「重犯罪」に比べてその名の通り「軽~い犯罪」となっています。(リベラル派であるカリフォルニア州に死刑制度が残っているのが意外ですが) さらに警官の人員不足に対し軽犯罪の発生件数の圧倒的な多さから、通報しても来てくれないという事態が普通なのだとか。

『万引き祭』開催中の店舗からは客足が遠のき、やがて閉店・・・。結果的に犯罪被害のコストは価格に反映されるはずで、なんで善良な市民が悪働きの負担を追わなければならないのだと憤慨しますが、突き詰めて考えるとこれも「富の再分配」になるのかな。でも富裕層ならいいけれど、ギリギリの収入で暮らしている市民に負担がかかるのはやはり間違っている!と思う私です。

 

数ヶ月ですが暮らしたことがあり第二の故郷のサンフランシスコが、今や「ディストピア」と揶揄されてしまうほど荒んでしまって悲しいです。