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語学留学おぼろげ回顧録 13《身近だったチャイナタウン》

長野県に暮らして19年になりますが、未だ「牛乳パン」を食べたことのないふあららいです。

 

 

私がホームステイしていた家はノブヒルという高台の端くれで、3ブロックも下るとそこはチャイナタウンという所にありました。

チャイナタウンで聞こえてくるのは中国語。 アメリカにいる事を忘れそうです。

グラントアベニューというメイン通り沿いにはレストランや土産物店が軒を連ね、観光客がたくさんいますが、並行する通りは住民が普段のお買い物をする商店が並んでいます。

八百屋さんではたくさーんの野菜の中に、レンコン、タケノコ、日本産(?)のリンゴがありました。

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魚屋さんでは、生きた蛙が売られていました。あと鯉も。

お肉屋さんではほとんどが惣菜屋を兼ねていて、点心や炒飯、焼きそばを買えます。 焼きそばはハーフパウンドで1ドルポッキリ、安いです。味も良し。 よくアメリカの映画で見る持ち手付きの四角い紙の容器に入れてくれます。

あまりレストランに入る事はありませんでしたが、八百屋さんで小葱一束が20セントで売られているのや、ベーカリーでエッグタルトなどの焼き菓子や、お惣菜屋さんで点心をテイクアウトで買ったりしていました。

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特にスポンジケーキがお気に入りで、デコレーションなしのただのスポンジケーキなのですが手のひらサイズのが1個50セントで買え、家でこれにスプレーホィップクリームを付けて食べるのにハマりました。

 

私、チャイナタウンの雰囲気に馴染んでいたのか、何回か中国語で話し掛けられました。 英語で「日本人なので、中国語わかりません」と言うと、ウソ!信じられない!という表情をされて困りました。

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サンフランシスコのチャイナタウンはニューヨークと1、2を争う規模だそうです。

当然中国人コミュニティーが確立されているのですが、街の一画に「抗日なんちゃらかんちゃら」と看板を掲げた建物があって、中国が旧日本軍に侵略を受けた歴史を「リメンバーパールハーバー」的に紹介する施設のようでした。

その施設の存在は、生まれて初めて自分のアイデンティティーというものを意識させました。 日本人であることがバレたら何かひどいことをされそうな気がして、そこの前を通る時は少なからず緊張しました。

今もあるのかなと思いグーグルストリートビューで探したら・・・ありました。 海外抗日戦争記念館となっていて、英語で「WWII Pacific War Memorial Hall」と併記されています。 チャイナタウンで「抗日」とあったから満州事変や日中戦争に関するものだと解釈していましたが、第二次大戦における太平洋戦争の資料館という事だったんですね。

まあでも旧日本軍による各地での悪行は事実ですから、肩身の狭い気分は変わりません。