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意図せず訪れた鉄道遺跡《初夏の北海道ドライブ旅》

地球の歩き方」の出版社が倒産してしまったそうですね。インターネットが普及していなかった時代に大変お世話になったふあららいです。

 

 

国道273号線を北に進みます。

十勝はイメージ通り畜産が盛んで、○○牧場という看板が道路脇に次々と出てきます。そう言えば黒毛の若牛を積んだトラックが家畜市場に入っていくのを見ました。ドナドナ。

 

1時間程走っていると、糠平湖に沿って所々に「士幌線橋梁跡」という看板をチラホラと見かけるようになりました。廃線となった鉄道の遺構が残っているようですね。

そのうちのひとつ、路肩にやたら車が止まっている所に立ち寄ってみることに。

国道から180mほど歩くようですが、入り口に新鮮なヒグマ情報が。怖いんですけど~。でも我が家の他にも人がいるから大丈夫かな?

 

ヒグマが怖いので音を立てるべく無駄にしゃべりながら歩いていましたが、最終的に木曽節を歌うことに落ち着きました。

木曽のな~ぁ 中乗りさ~ぁん ♪

 

おや? あれは・・・ローマの遺跡みたいなのが見えます。

 

これはタウシュベツ川橋梁と言って、1937年、旧国鉄士幌線に建設されたそうです。その後、糠平ダムの建設に伴い1955年に線路が移設され橋は使われなくなりました。糠平湖の水位の変動により、例年6月頃から沈み始め、10月には完全に水没してしまうのだとか。そして1月頃に再び姿を見せ始めるそうです。鉄筋コンクリートの橋は長い年月の間に劣化が進み、近いうちに崩壊してしまうのではと言われているそうです。

 

国道から歩いて来る途中にまっすぐ続く道を横切ったのですが、それは1955年に移設された線路の跡だったのですね。士幌線国鉄が分割民営化される直前の1987年3月に廃止となっています。

 

ここにも私の大好物の巨木がありました。胸高(1.3m)の直径が156cmのミズナラとの事。北海道の冬の厳しさに耐えてここまで大きくなったのですね。厳冬期には氷点下30℃位まで下がるのではないでしょうか。尊敬します。

 

ドライブを再開。グングンと標高を稼いで三国峠展望台に辿り着きました。

現在北見市、上川町、上士幌町の三つの市町村が接するという事ですが、実際にはこの展望台から2kmちょっとの場所となります。そして特筆すべきはそこに北海道大分水点があり、ここを源流域とする石狩川日本海十勝川が太平洋、そして常呂川オホーツク海へと流れています。日本で三つの外海に流れ出る川を持つ分水嶺はここだけなんだそうですよ。あいにく本降りの雨。

素晴らしい眺めが楽しめるらしいのですが、寒さに震えながらカフェの軒先から見える景色は真っ白でした。こういう事もあるさ。

でもこの先は止んでもらえるとありがたいな~。

 

 

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