いいお天気ですが、家の中は寒くてまだまだ暖房を使っているふあららいです。
桜見物を兼ねて甲州塩山の恵林寺を訪ねました。甲斐武田氏の菩提寺です。
参道は桜が満開でとても華やかでした。
赤い門って珍しいですね。
「心頭を滅却すれば火も自ら涼し」という文言がありますが、実はこの三門に縁があります。
武田氏が滅亡したのち、織田勢による残党狩りが行われる中で、匿った武将の引き渡しを拒んだために寺は焼き討ちに遭いました。その際100余名の僧侶がこの三門の上に立て籠ったまま(押し込まれたとの説もあり)焼き殺されたのです。その際、快川和尚が発した遺偈(ゆいげ:仏典のなかから仏の教えや仏・菩薩の徳をたたえるのに韻文の形式で述べた遺言)としてこの文言が伝わっているそうです。再建された三門は元と同じ場所にあります。
ちなみにこの焼き討ちと同年の6月に本能寺の変により信長は討たれています。盛者必衰のことわりをしみじみと感じます。
本堂の拝観は有料です。
とてもつもなく巨大な本堂に圧倒されました。信長による焼き討ちの後、家康によって再建されましたが、明治38年の火災で伽藍のほとんどが焼失し再建されたそうです。
本堂内は撮影禁止でした。広い堂内に対してこじんまりとした須弥壇だったのが印象的でした。ご本尊の釈迦如来像も小さくてよく見えませんでした。
うぐいす張りの廊下がありました。修学旅行で行った京都の二条城以来ですが、こちらの方が「鳴り」が上でした。廊下の先には武田信玄をモデルとした不動像が鎮座していました。
本堂の裏側には庭園が。枝垂桜が美しかったです。