九十九（つくも）神を信じると言うよりは、モノを擬人化してしまう傾向のあるふあららいです。
あぁもう潮時だな・・・
この秋に15年目を迎えた洗濯機を見てそう思いました。
1年程前から脱水時にドンドコドンドコを大きな音を立てて踊り出すことが増え（私じゃなくて洗濯機がです）、その度にふたを開けては中身の偏りを直すことを繰り返していました。でも「もう～！」って怒ることもなく「仕方ないな～」と言いながら粛々と対処していました。なにせ15年にもなる付き合いですから労わることはあっても、なじる様な気にはなりません。
近いうちに買い替えだな～とは思いつつも使い続けていたのですが、突然「引導を渡す」気分になったのは、近所に家電量販店が新規オープンすることが大きく関わっていました。それがなかったら、あと1年は使い続けていたような気がします。
オープン初日に出掛け、セールで賑わう店内を洗濯機売り場めがけて直進し、高機能でお値段の張るものをお勧めしてくる店員さんの営業トークを巧みにかわし、我が家の使用スタイルに合致した製品を即決で購入しました。「配送は来週かな～そしたら『㊗卒業 お別れ洗濯』ができるな～」と呑気に思っていたら、翌日配送できる旨を伝えられました。しかも午前中に。
家に帰り、洗濯機に「突然ですが、明日お別れと相成りました」と告げました。洗濯機は「いやだよう。まだこのお家にいたいよう」などとワガママを言う事もなく黙っています。老兵は去るのみ、覚悟を決めているようでした。ドンドコ踊り狂う洗濯機をなだめる私・・・そんな思い出に浸りながら感謝の気持ちを込めて雑巾で優しく拭き上げました。14年余り故障もなく、よく働いてくれました。本当にありがとうね・・・
そしてやって来たピカピカのニューフェイス君。どうぞよろしくね。君にも15年働いてもらいますからね。覚悟しなさいよ～（笑）
