エッセイや実用書は好きですが、小説は好んで読まないふあららいです。
先日、図書館で北杜夫氏の小説「ぼくのおじさん」を借りて来ました。
先月公開された映画の原作となったお話です。 北杜夫全集の中に収められていました。
作者曰く、中学生向けに「書きなぐった」作品で(笑)、北さんらしい軽妙なタッチで進むストーリーはとても読みやすく、なにしろハワイに行くお話なので就寝前のひと時に楽しく読み進んでいます。
「おじさん、ジェット機に乗る」の段では、ハワイへ向かう機内での期待と興奮の様子がおじさんの滑稽な行動によって面白おかしく描かれ、「おじさん、ハワイに着く」の段では、到着前朝日に照らされた雲海が輝く描写を読んで、自分も過去に機内から見た同様の光景がありありと思い出されました。
本文を引用することは控えますが、読んでいると、これが昭和37年(54年前!)の作品という事を忘れてしまいます。 旅というものは時代が変わっても不変だなあ、と思いました。
映画は原作と違ったシナリオとなっているようですが、本を読んだらすっかり観たくなってしまいました。 しかし、すでに上映終了していました(涙)
我が家はレンタルはしない(したことない)ので、いずれTVでやるのを待つことにします。