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パンと言ったら通じない

ハワイ番組情報です!本日午後7時よりBS日テレにて『極上!大人ハワイ』放送です。一流モデルと女子アナのハワイ旅という事で、若い女性向けの内容かな。そんなの関係なーいと言いたい所ですが、世代間ギャップは否めないふあららいです。

 

 

今日は思い出話をします。

 

場面は20年程前、友人とのハワイ旅行での往きの飛行機の中です。 確かコンチネンタルミクロネシア航空だったと思います。

旅行会社から割り当てられたシートは、3列席の通路側とその隣。 そして窓側には40代後半と思われる少し中年太りのおじさんが座っていました。

私は真ん中で、つまりおじさんの隣だったのですが、特に言葉を交わすこともなく過ごしていました。

 

そして機内食タイムとなり、美味しく頂いていたところ、おじさんが外国人のCAさんを呼び止めてパンのお代りをお願いしたのです。

そのパンは普通のディナーロールだったのですが、エコノミーの機内食にもかかわらず、ちゃんと暖められて提供され、とても美味しいものでした。

おじさんはCAさんに向かって人差し指を立てて「パンもうひとつちょうだい」みたいなことを言いました。 確か日本語だったと思います。 指で1を表し口では「パン」と言っているので、それで通じると思ったのでしょう。

ところがCAさんは何度も聞き返しては首をひねるばかり。

おじさんは「パン!パン!」と言い続けています。

当時の私は英語が出来なかったので「パンって通じないんだ・・・」と思いながら二人のやりとりをぼーっと見ていました。

やがておじさんはパンをちぎって食べるジェスチャーを交えて「パン」と言い、やっとCAさんに理解してもらえました。

 

「Oh, bread!」

 

その瞬間、おじさんと私は同時に「ハッ」としたと思います。 「そうだ、パンは英語でブレッドだった・・・」と心の中の私。

おじさんも「ブレッドかあ」と呟いていました。

 

生まれてこのかた日常生活においてパンの事を「ブレッド」なんて言わなかったもんなー、少なくとも昭和の家庭では「明日の朝ご飯はブレッドよ~」なんて会話はありませんでした。

 

今から思えば、いいエピソードだったなと思います。 「パン」が通じなくても諦めないおじさんの不屈の精神も立派だったし、訳の分からない事を言われても一生懸命理解しようと努力するCAさんも素敵でした。

そして私は「パンは英語でブレッド」と(他人の)実体験を通して学ぶことが出来ました。

 

ちなみに英語で「pan」と言ったら、平鍋を意味します。 フライパンの「パン」ですね。

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注)こちらはデルタの機内食です