今回の旅では荷物になるからと日焼け止めは持って行きませんでした。腕時計の跡がくっきりのふあららいです。
今回チェスキークルムロフからの移動に利用したのは、乗合のシャトルバンです。
『ホテル to ホテル』を売りにしていて、スーツケースをガラガラと押して歩く必要がないのがいいところ。
オーストリアだとザルツブルクやウィーンへの路線もあり、レンタカーで旅行をする欧米人に対し、我々アジア人に多く利用されているようです。 しかし私の目的地に行く路線がなかったので、最寄りの街の駅まで利用しました。
料金は1050コルナ(約5000円)。 値段だけ聞くと高いような気もしますが、他の交通機関と比べたらこの乗合シャトルが一番好都合だったのです。
チェスキークルムロフから2時間半、オーストリアのバートイシュルという小さな街に着きました。
ここで降りるのは私だけ、皆さんハルシュタットまで行くそうです。
ハルシュタットは湖畔に佇む世界遺産に登録された美しい町です。 岩塩鉱の見学もできるそうで、NHKドイツ語講座でも訪れてました。 中国人、韓国人にハルシュタットは大人気らしいです。
降りる際、お隣の韓国人お母さんから「Have a nice trip!」と声を掛けていただきました。
バッグから飴ちゃんを取り出してお母さんに手渡し「あんにょんひがせよ~」(お気をつけて~)と、韓国語で挨拶して別れました。
ファビオにスーツケースを下ろしてもらい、100コルナのチップをあげました。 人懐っこい顔で「サンキュー」とお礼を言われます。
(ファ)「今日はどこまで行くの?」
(ふ)「ザンクトヴォルフガングまで」
(ファ)「あーあそこはいい所だよ~。リラックスできるよ~。ぜひ楽しんでね~」
(ふ)「ありがとー」
ファビオ君は乗合シャトルの利用が多いアジア人観光客慣れしているんですね。 ハワイのオプショナルツアーのスタッフの様な陽気なホスピタリティーを感じました。
ファビオよ、今回の旅で関わった人の中で君が一番感じがよかったよ。ありがとう! 終点のハルシュタットまで安全に走れよ~。
ドイツ語のバート(Bad)という言葉は英語のBathにあたり、これが地名に付いているとそこが温泉地であることを指すことが多いようです。
ここバートイシュルも古くからの温泉地で、また皇帝フランツ1世とのちに皇妃となるエリーザベトがこの地で出逢った事が知られています。 皇帝の別荘もあることから、皇室御用達のカフェがあったりしてなにかと上品な雰囲気の街です。
元々のプランではこの町でランチをいただいた後、少し散策することになっていましたが予定変更。
このままバスでザンクトヴォルフガングに向かいます。
なぜなら今夜から明日にかけて天候が崩れるとの予報だったので、今日のうちに登山鉄道に乗ることにしたからです。
バスが到着。
自分でトランクにスーツケースを収め、ドライバーさんに行先を告げて運賃を支払います。
町を抜けると、そこには山と緑と広い空が。
遠くでモンスターのような入道雲が湧きたっています。
お天気下り坂の気配がプンプンです。
バスは快調に走り続け・・・
ザンクトヴォルフガングの町に入りました。
13時55分、終点の登山鉄道の駅で下車。(この写真は2日後に撮ったものです)
まずはここから歩いて3分の宿まで行きましたが、30分後に部屋に入れると聞き、荷物を置かせてもらいとりあえずランチをいただく事に。
とその前に、鉄道の切符を買ってしまおうと窓口に行きました。
(ふ)「one round-ticket, please」
(お姉)「〇×▽☐・・・?」
(ふ)「は?」
マイクを通して聞こえるお姉さんの英語がよく聞き取れません。
(お姉 ぷちイラの表情で)「〇×▽☐・・・WHAT TIME!?」
(ふ)「あぁ、2:50」
(お姉 氷の表情で)「〇×▽☐・・・!?」
(ふ)「はぁっ?」
(完全にイラついている)「RETURN TICKET!」
(ふ)「イ、イエス・・・4:25 please」
何を言っているのかさっぱり聞き取れず、いちいち聞き返すものだからお姉さんは明らかにイラつき、睨まれ、すっかり委縮してしまいました。
大汗かきながら買った切符・・・ああ怖かった。
いろいろな人に出会い、良いことも悪いことも体験・・・旅は人生の縮図、これも旅の醍醐味と自分を慰めます。
お腹空いた・・・駅の向かいにあるカフェに入ります。
メニューを持って来たおじさんに「アイスティーはありますか?」と訊くと「ない」とのお返事。
「I'd like something cold drink・・・」とつぶやくと、「コールドドリンクはこちら」とメニューを開いてくれました。
そこに「Almdudler」があるのを発見!
Almdudler 0.3ℓ €3.40
すかさず注文しました。
アルムドゥドラーはオーストリアの清涼飲料水、ハーブエキス入り炭酸飲料です。
現地在住の方のブログで知り、飲んでみたいなーと思っていたのです。 味は特にハーブくさいとかいうのはなく、甘めのジンジャーエールっぽい感じでした。
この後一旦宿に戻り、山の上の寒さに備えてウィンドブレーカーを持って来たかったのと、鉄道の時間も迫っていたので、すぐに食べられそうなものを注文しました。
Sausage w. mustard, horse-radish and roll €3.90
味は見たまんま「普通に美味しい」でした。 ホットドッグみたいなのが来るかと思ったんですけど。
ここで初めてヴォルフガング湖を眺める余裕ができました。
>>>360度の絶景を楽しむへつづく>>>