旅ごころのよりどころ

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やっぱり旅っていいね!と再認識

今日から水出しコーヒーを始めたふあららいです。

 

 

先日ケータイを買い替えた際、タブレットもセットで付いてきて現在タブレット2台持ちなんですが、その付いてきたタブレットが1か月ビデオアプリ見放題との事で、そこで出会った韓国のバラエティ番組にハマってしまいまして・・・

 

『花よりおじいさん』というその番組は、(2013年の番組制作当時)70歳から80歳の大御所俳優4人のフランスからスイスへの貧乏旅行を追っていくもので、案内係&荷物持ちとして韓流時代劇「イ・サン」でおなじみの43歳のイ・ソジンさんが付いて行きます。

本来ならVIP待遇であるべき大物おじいさん達のドタバタ珍道中を始めは面白おかしく見ているのですが、そのうちに心が満たされたり、ちょっと切ない気持ちにもなったり、静かな感動に包まれていくのです。

 

洋食に飽きたおじいさん達のチゲが食べたいというリクエストを受け、ホテルの部屋で電気鍋を使って料理したり、電車のチケットや宿を手配したり、自身も初めての不慣れな土地でおじいさん達を引き連れて案内しなければならない重圧の中、孤軍奮闘するイ・ソジンさんが気の毒でした。 しかも彼は番組プロデューサーから「アイドルとヨーロッパ美術鑑賞旅行」と騙されて来たのです。

年長者を敬う儒教の教えが浸透している国ですから献身的に尽くしていますが、ストレスは相当なものだったと思います。 ホテルの部屋もおじいさんと一緒なのだから、気が休まる時間がありません。

しかしながら、おじいさん達は決して威張ることなく「ご苦労さま」と彼をねぎらい、限られた予算の中で部屋の狭い安宿に泊まることになっても文句の一つも言いません。 とにかく優しいんです。

 

「末っ子」と呼ばれる最年少の70歳のおじいさんだけは脚が悪い上に駄々をこねたりする「困ったちゃん」なのですが、みんなで上手くなだめすかして、まるで家族のようです。

「末っ子」以外のメンバーは、 80歳の知的好奇心旺盛で、動物を見ると構わずにはいられないおじいさん。 78歳のいつもニコニコお酒が大好きな呑兵衛おじいさん。 74歳の強面でありながらも、本当はロマンチックで愛妻家のおじいさん。

 

奥さんにお土産のネックレスを買った最年長おじいさんにスタッフが尋ねます。

「プレゼントはいつ以来?」

「初めてだよ。昔、貧しかった時は贈りたいと思ってたけど、長く暮らしてるうちにそんな気も失せた」

今でこそドラマ界の重鎮ですが、朝鮮戦争に従軍した経験を持つこのおじいさんの若い頃の苦労が伝わってきます。

お土産の入った紙袋を持って歩く姿はとても嬉しそうです。 贈り物ってもらう方も嬉しいですが、贈る方も幸せな気持ちになるんですよね。

「かばんに入れますよ」 と、イ・ソジンさんがおじいさんのリュックに入れてあげます。 皆が相手を思いやる姿に心がほっこりします。

 

呑兵衛おじいさんは、未来ある若者たちに向けてこんなことを口にします。

「こんな経験は若い時にどんどんすべきだね。経験してミスをしてみてこそ、直すこともできるし選ぶこともできる」

人生の先輩の言葉には重みがあります。 そして若い頃にできなかった仲間との旅行「今この一瞬」を心から楽しんでいる様子が胸にぐっと迫るのです。

 

人間いくつになっても好奇心と探求心を持ち続けることはできるんだなあと思いました。

そしてやっぱり私は旅行が好きだなあと再確認しました。 限られた滞在時間の中でとかく写真に収めたらすぐ移動となりがちですが、その町の空気感を感じながら回る旅をしていきたい。

 

今までも好き勝手にやって来ましたが、時間は待ってくれませんから今後もやりたいことをして人生の思い出ノートに記していきたいと思ったのでした。

それにしても、この番組見てたらヨーロッパに行きたくなってきた・・・。

 

番組は人気を呼び、その後台湾、スペイン、ギリシャへとおじいさん達は旅立ちました。 今スペイン編まで見ているのですが、続編ではイ・ソジンさんが後から合流となり、おじいさん達だけで宿へたどり着くという風に少しずつステップアップしていて、ハラハラドキドキと視聴者の目を離せなくさせるところはさすが韓流です。

 

『見放題』の期間が終了するまでに、ギリシャ編まで見尽くしたいと思っています。 (お金払って見るつもりは一切ないケチケチな私)