春先の松本は晴れた日の午後に強い風が吹きます。盆地という地形の関係で暖められた空気が上昇気流を起こし、木曽の谷から南風が流れ込むようです。おかげで洗濯物をよく飛ばされるふあららいです。
空港に着き、まっすぐチェックインカウンター向かいます。
Eチケット控えと共にパスポートを提出。
インボラのオファーがないか僅かな期待を胸に、少しでも印象良くと軽く笑みを浮かべながらキーボードを叩くスタッフの手元を黙って見つめます。
グランドスタッフのお姉さんは何も言わず搭乗券をプリントアウトし、預け荷物の個数を確認した後「お荷物を秤の上にお載せ下さい」と指示します。 この時点でインボラへの望みは打ち砕かれ、諦念の面持ちでスーツケースを秤に載せます。
裏面にクレームタグの控えを貼られた搭乗券とパスポート受け取りチェックインカウンターを後にします。
あぁ~一度でいいからインボラを受けてみたいな~。