お米がすっかり高くなってしまいましたが、新米のおいしさに幸せを感じるふあららいです。
1日目の夕食はホテルのすぐ近くにある「すし政」さんにお邪魔しました。グーグルマップで見つけたのですが、口コミ評価がとても良くて地元でも人気のお店のようだったので予約をしてきました。
暖簾をくぐって、まず目に入ったカウンターは満席。2人と4人のグループはそれぞれ地元の人のようです。二つの卓が並ぶ座敷に案内されて上がりました。
お品書きがないのに焦りました・・・メニューのない寿司屋は初めてです。ちょっと緊張が走ります。大丈夫。グーグルの口コミでは「安くてびっくりした」的なものがたくさんあったので大丈夫・・・の筈。おかみさんから「何にします?」と訊かれ、ダーリンが「お・・・おまかせで」と告げました。
とりあえず瓶ビールを飲みながら待つことしばし、最初に登場したのがこちら。
カジキマグロとヒラメの昆布〆めです。こんな色の濃いカジキは初めてです。カジキは夏場に獲れるのだそうです。身がまったりとしていて美味しい。熟成しているのがよくわかりました。一方のヒラメは昆布の旨味にゆずのさわやかな香りが加わって、これもうま~い。すし飯は西日本だからか甘めですね。
イカは細切りされていて食べやすかったです。
さらっと「トロです」って出されましたけど、こんなただものじゃないトロを食べるのは初めてで、舌が打ち震えました。
この辺りで日本酒をいただきました。これまたメニューがないのでお勧めを訊こうとすると地酒1種類しか置いてないそうで、その「天穏」というお酒を燗にしていただきました。これがすんごく美味しくって、ふんわりとした香りと飲み口でとにかく優しいお酒でした。名前の「穏やか」にピッタリマッチ。
上から海老、カンパチ、アジ、玉子、おしんこ巻き、ウニ、ウナギと続きます。
おまかせが一通り終わったので、各自アンコールすることに。
私はヒラメの昆布〆めを、ダーリンさんはカジキマグロと、おまかせで出なかったサワラをお願いしました。
それにダーリンさんは汁物を頼んでいました。
壁に寄贈されたすし桶が飾ってありました。
雅だね~と見ていると、おかみさんが「お客さんはどちらから?」と。
「信州は松本からです」とダーリンさんが答えると、ご主人とおかみさん揃って「信州!」と反応。
なんでも、随分前に来店した木曾の漆器屋さんが懇意にしてくれて、この雅なすし桶を送ってくれたり、カウンターの一枚板を設えてくれたのだとか。その一枚板とネタを並べるガラスケースの間には漆塗りの装飾がされていました。
すし桶の銘には「本山漆器店」とあり、国道19号線沿いにある古民家風の店舗をすぐに思い出しました。「あ~、そこ知ってます。大きなところですよ~」とこちらも激しく反応をお返しました。信州とご縁があったなんて素敵です。さすが縁結びの神様のお膝元だわ~!
で、気になるお会計ですが全部で7000円台でした。確かにお安い。でもお安いだけじゃない美味しさも抜群の夕食に大満足してホテルに戻ったのでした。
>>> すごいな足立美術館へつづく >>>