旅ごころのよりどころ

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穴ならばなんでもいい

1泊で出掛けていたふあららいです。

 

 

宿の大浴場で事件は起こりました。

お風呂から上がって体を拭いているとき、その脱衣場にいたのは私ともう一人の同年代の女性でした。その女性から1メートルくらいのところにいた私は体を拭き終え、パンツに片足を入れ、もう片方の足を入れようとしたその瞬間、水気が残っていた足先にパンツが張り付き足が通せなくなってしまったのです。

中腰の状態で両手はパンツの端をつかんだまま、片足でおっとっとっと・・・と5~6回ステップを踏み体は横方向に半回転。「やばいこのままでは・・・」裸のまま片足をパンツに突っ込んだ状態で床に転がる己の姿をハッキリと脳内で映像化した私は、とっさの判断で無理矢理パンツに引っかかった足をそのまま床に付けたのでした。裸ですっ転ぶ危機を脱しはしたものの、それはそれは無様な姿だったのでした。

そしてその時聞こえたのは

「クスッ」

普段から自意識過剰な私ならではの空耳だったのかもしれません。が確かに「クスッ」とか「フフッ」といった音声が聞こえました。

 

体制を立て直した私は愛想笑いをするでもなく、何事もなかったかのように小さな声で「よいしょ」とつぶやきながら改めてパンツを引き上げたのでした。しかし心の中は動揺の嵐!あ~恥ずかし~!! 洞穴でもブラックホールでもレンコンでもなんでもいい、そこに穴があればすぐさま入りたい!と心から思ったのでした。

いまや西日本でしか売っていないカールを買って来ましたよ。