北海道って、雄大で自然は豊かで食べ物は美味しくて、改めて人気の観光地であるなと実感したふあららいです。
ここはどこだぁ?我が家は札幌にいるはずなんですが、なぜに秋田のなまはげが?
これには訳がありまして、コインランドリーでの協議で決定したすすきのの居酒屋Eに勇んで出掛けた我が家だったのですが、なんと臨時休業!
動揺しながら雑居ビルの階段で、スマホをのぞき込んで旅行クーポンが使える居酒屋を検索しました。近くにないのか、近くに。
歩いて5分程の所に「おが」という名のお店がありました。よしすぐに移動だ!
雑踏に紛れながらすすきのの街中を移動し、とあるビルのエレベーターに乗り込みます。8階でエレベーターを降りると、いきなり現れたのが先のなまはげで、ワンフロアを占めているお店だったのでした。呆然としていると、傍らにいた和服のお姉さんが声を掛けてきました。
「ご予約のお客様でしょうか?」
ここは予約必須のお店だったのか?と思いながら「いいえ、予約していないんですけど、大丈夫ですか?」と尋ねると、「確認してきますので、少しお待ちください」と奥に行ってしまいました。
やばい、これ高いお店だ。選択誤った。もう無理にテーブル作らなくていいから、帰りますから・・・! と固唾を呑んで待っていると、「お待たせしました~こちらへどうぞ~」と案内されてしまったのでした。
全室個室のお料理屋さんのようです。廊下を歩いていると両側のふすまの中から楽しげな会話が聞こえてきます。会社の飲み会のようです。
一番奥の個室に通され、まずは瓶ビールを注文。すかさずダーリンさんが旅行クーポンが使えることを確認していました。これ本当に大事なことです。
メニューを見ると、やはり高級店の価格設定だったのでした。お刺身なんてとてもじゃないけど我が家が頼める値段じゃありません。どうしよう(汗)
しかし一品料理は許容範囲だったので、これらを中心に注文することにしました。明日、積丹半島でお寿司を食べる予定だから、お魚は今日のところは我慢しよう。スマホの電卓を使いながら慎重に注文の品を選びました。
あ、そうそう。店名の「おが」は秋田県の男鹿半島のおが。秋田の郷土料理を出すお店なのですが、場所柄北海道のメニューも扱っているという事でした。
お通しからしてこのレベルの高さです。いくらするんだろう、すすきのは恐ろしい所だ、と戦々恐々。左の緑色のは海藻なのか不思議な食感でした。(説明聞いてるはずですが・・・)
北海道と言えばザンギ。鶏肉がしっとりジューシーで柔らかいです。高級店ともなるとザンギひとつとっても全然違いました。
写真はないのですが、タコザンギも頼みました。ミズダコを使っているのか、こちらもとっても柔らかくて衣はサクサクで美味しかったです。
「せめて美味しく味わおうね。高いから」と言う自分が健気で泣けてきます(笑)
旬に入ったというアスパラガス。
ホワイトと・・・
紫アスパラも食べ比べ。(茹でると紫の色素が抜けてしまうそうです)どれもフレッシュでみずみずしくて・・・味の違いはよくわかりませんでした。
ダーリンさんの好きなホッケを半身で。すっごく大きなホッケでした。身がふんわり柔らかくて、それでいてしっかり味わいがありました。
ホタテのバター焼きです。卵とじ風になっていました。ムッチリしたホタテの旨味が、旨味が口中に広がる~!
お造りを頼まなかったことを不審に思ったのか、料理人の白衣を着た男性が「今日はいいイカが入ってまして・・・」とイカ刺しを勧めてきました。たぶん普通サイズのイカもあるのだと思うのですが、こちらの懐具合を察してくれてるようで「手のひらサイズの小さなイカが残っているのですが」と提案してくれます。メニューに載っているイカ刺しは確か「4000円~」となっていました。小さいイカと言え、いくらになるんだろう? でも値段を訊くのは無粋と思い(見栄も少しあります)、黙ってお願いしました。
そうしてやって来たイカ刺しです。ゲソがまだ動いていました。コリコリして最高です! イカ刺し好きな私は大満足。いくらなのかな?(まだ言う)
ごちそうさまでした。高級店は味付けはもとより、素材から違うのだとよくわかりました。
ビクビクしながら会計をお願いすると・・・明細がわからない!(笑)
8000円分の旅行クーポンを全投入して、4480円の足が出ました。が、一人2500円足らずであの上質なお料理をいただけて、いい経験をさせてもらいました。
もちろんお料理も良かったのですが、さりげなくイカ刺しを勧めてくれる接客もすばらしいものでした。その男性は帰る際に奥から出てきてお見送りをしてくれ、一見さんにも心配りの出来る接客に大いに感心しました。
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