中部電力から電気料金値上げに関する案内が届きました。夜起きていれば照明をつける、暖房を使用する、と電気代が嵩むばかり。少しでも早く寝ようと決意したふあららいです。
ホテルをチェックアウトし、9時のオープンに合わせてやって来たのは道の駅八幡浜みなっとにある「みなと交流館」です。こちらで自転車をレンタルしました。電動アシスト付き自転車が4時間500円で借りられます。別途補償金として1000円預けました。荷物を預かっていただき、いざ出発! 自転車に乗るのは2018年のカウアイ島以来? いや2019年にウィーンで乗ったのが最後でした。ちなみに飛騨のレールバイク・ガッタンゴーに乗ったのも2019年でした。
30分程かけて八幡浜の北側、岬の向こうの保内(ほない)町に着きました。2005年に八幡浜市と合併しましたが、銅鉱山や海運で栄え、愛媛県内で最初に電灯が灯ったり銀行ができるなど明治期の文明をリードした町だそうです。自転車を停めて、街歩きを楽しみます。
まず目を引いたのが、ドーンと構えた洋館風の建物です。銅鉱山で財をなした白石和太郎によって建てられたそうです。外壁や装飾は黒漆喰が使われ、昔の写真ではもっと黒々としていたようです。
宮内川沿いに遊歩道がありました。「もっきんロード」と名付けられていて、歩くとカタカタと音が鳴ります。
川の護岸は、伊予の青石を使った矢羽根積みで造られています。淡く緑がかった色が特徴の伊予の青石は愛媛県で産出され、昔から石碑や庭石、石垣などに広く利用されているそうです。
遊歩道の途中にあったベンチに腰掛け、まったりと過ごします。辺りはとても静かで午前中の日差しが対岸のミカン畑に燦燦と降り注いでいます。脳内ではNHK日曜朝の番組「小さな旅」のテーマ曲が流れ始め、思わず口ずさみます。
ぽぽぽーぽぽぽーぽぽーぽぽぽー♪
ミカン畑に赤い実を付けた木があるのに気が付きました。赤い柑橘なんてあったっけ? まさかリンゴじゃあるまいし・・・
ダーリンさんが川に変わった魚影を捉えました。分かりやすいように点線を足しましたが、これって鰻・・・? ちなみに河口から600m余りの地点です。
ゆったりとした空気が流れています。
巨大な赤レンガの建物がありました。明治20年に愛媛県で最初に設立された紡績会社の倉庫だったそうです。
ほかにもレトロな建物が残っていました。こちらの醸造屋さんは現在も甘めのお醤油を製造販売しているそうです。
1キロほど内陸側に走って、三島神社に寄りました。この地を守る神様に御挨拶。
屋根の角の狛犬さんが愛嬌があって可愛かったです。
「ほう、これが・・・」と足を止めたのは、一見何の変哲もない食品工場。ウィキペディアによると、こちらのオレンジベイフーズ株式会社で製造したハンバーグパティは一般消費者向けスーパーのみならず、日本マクドナルドの他、会員制倉庫型卸売小売店にも供給されているのだとか。一説では西日本のマクドナルドで使用されるビーフパティはすべてここで製造されているらしいです。そんなビッグなシェアを誇る企業が小さな町にあるなんて驚きですよね。
ミカン畑の間を走り、八幡浜へと戻ります。
赤い柑橘の正体がわかりました。カバーだったのでした。柑橘類も袋を掛けたりするんですね。赤の他、白いのや黒いのもありました。色の違いに意味があるのでしょうか?
カバーのない伊予柑もありました。年明けには収穫かな?
トンネルを抜けて八幡浜側へ戻って来ました。坂を下れば、あっという間に道の駅に到着です。
>>> 道の駅でお食事&ショッピングへつづく >>>