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ほぼ貸切状態で道後温泉【夕日を求めて伊予の国へ】

日に日に寒くなってきますね。背中が凝り固まってつらいふあららいです。

 

 

道後温泉本館から徒歩3分もかからず別館の飛鳥の湯に到着しました。飛鳥時代をモチーフとした独特の外観です。2017年にオープンした新しい入浴施設ですが、入浴と休憩のセットという本館と同様のシステムを採用しています。もちろん入浴のみでも利用できます。温泉利用者の増加に対する混雑緩和もありますが、本館の改修工事の期間中に代役を担う目的でも建てられたそうです。

 

入浴+大広間休憩で1280円(浴衣、茶菓付き)。200円の貸しバスタオルもお願いしました。

まず2階の大広間に上がります。

 

座布団と底の浅い箱が整然と並んでいました。係の方がすぐに浴衣一式を持って来てくれます。適当な大きさのメッシュ生地の手提げもあって、これにタオルなど必要な物を入れて浴室に行けるようになっています。

係の方からこの後の流れの説明を受け、更衣室で浴衣に着替えてから大浴場へ。

広い更衣室です。

パウダールームも兼ね備えていました。

 

大浴場は石造りの浴槽がひとつと露天風呂がありました。入った時は誰もおらず独り占め状態。お湯は熱めで肌当たりが柔らかくて私好みでした。

日帰り入浴施設では資生堂TSUBAKIという高級シャンプーリンスがあるとの事前情報を得ていたので、前夜は髪を洗わないでいました。ここでしっかり洗います。

 

入浴を終えて大広間に戻ると、ダーリンが団扇を使っていました。係の方が「お茶はこちらで飲まれますか?それとも縁側にしますか?」と訊いてきました。縁側ってそこの障子の際のこと?「ここでいいです」と答えると、すぐにお茶とお菓子を出してくださいました。

 

今治漆器の茶托に砥部焼のお茶碗だそうです。

お茶碗の底には白鷺が描かれています。道後温泉は白鷺が傷を治したという伝説があるそうです。

 

お茶をいただいてまったりと過ごしていると、係の男性から「個室休憩室をご覧になりますか?」と声が掛かりました。今は空いていているので案内して下さるとの事で喜んでお願いしました。

飛鳥の湯には5つの個室休憩室があり、それぞれ愛媛県にゆかりのある意匠が施されています。ひと部屋ずつ説明を聞きました。

伊予水引で白鷺を形作った繊細な作品です。

 

八幡浜の筒描染(つつがきぞめ)という手法で染め上げ神話時代の伝説を表現しています。もち米の糊を用いて染料が入らないようにして布を染めるそうです。

 

今治タオルで椿の花を表現。

実物を見るとただのタオルの並びに見えるのですが、カメラに収めると椿に見える不思議スポットでした。なにかと椿が出てきます。お茶菓子も椿を模したものでした。椿と道後温泉はどんな縁があるのでしょうかね。訊けばよかったです。

 

今治の桜井漆器のパネルです。我が家が住む長野県で漆工芸と言うと木曽が有名で、どうしても山国のものと思ってしまいます。海辺の町の漆器とは新鮮な印象。

 

西条だんじり彫刻で古代の伝説を表現。種類が違う木を使っているので、微妙に手前と奥の彫刻の色が違います。奥行きを表す効果もあるみたいですね。

 

大広間に戻って来ると「縁側へどうぞ」と言われました。障子を開けるとそこには和風バルコニーが。

さっき言われたのはここの事だったのか~。こちらでお茶をいただくこともできるのですね。夏場の夕涼みによさそうです。

 

 

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