御多分に漏れず、旅から帰ると「やっぱり家がいいな~」と思ってしまいます。それでも2日後にはまたどこかに行きたくなるふあららいですが、戻る所があってこその「旅」です。戻る所がなかったらただの放浪となってしまいます。
旅とは非日常の中に身を置く事とよく言われます。
わざわざ遠くに行かなくても、有名な観光地に行かなくても、今住んでいる地域の知っている道から外れた路地を散歩することも旅の一種といえると。
皆さんは旅をしようと思いついてから「どこに行こう?」と行き先を考えるタイプですか? 旅先で何をしたいかによって行き先が決まってくるというのもありますね。中にはただその地に身を置いてみたいという単純明快な目的もあります。
夏ころからYouTubeで、とある地方の小さな港のライブ映像を毎日欠かさず見ています。ひとつの桟橋を挟んで二隻のフェリーが並んでいたり、着岸したり出航したり。両サイドを山に挟まれた入り江にある港は西に面していて、夕日がとても美しんです。緑豊かな岬が左右に広がり、まるで内海を両手で抱いているよう。水平線上には小島があり、その先にオレンジ色に燃える夕日が落ちていきます。海面には金色に煌めく光の道がまっすぐに伸び、薄青い空に点在する雲は日の当たる所と影となるブルーグレーのコントラストがくっきりとしてまるで新海誠監督の映画のような透明感のある景色なのです。毎日眺めながら「風光明媚というのはこういう所をいうのだなあ、なんかいい所だなあ」と感慨にふけり、次第にそこに行ってみたいと思うようになりました。
地方の小さな港町にただ夕日を見に行く旅・・・
たまにはそんな旅もいいんじゃないかと。ちょうど旅行支援事業が始まり、お財布にも優しく行けそうです。
で、行って来ました。愛媛県松山市に入り、八幡浜市の港で夕日を眺め、フェリーで大分県別府に渡る旅です。
旅行を終えた後、現在公開中の映画「すずめの戸締り」に八幡浜港が登場することを知りました。驚くとともに「だっていい所だったもんな~」と大いに納得。港での夕日のシーンはないようですが、まるで新海誠の絵のようだと言っていたところにドンピシャリのタイミングでこの映画です。引き寄せたのか、はたまた引き寄せられたのか、とにかく私見る目があるよな~と自惚れ中でございます(笑)
(YouTube「八幡浜港フェリーターミナル ライブカメラ」より画像引用)
そんな風に決まった旅の模様を次回からお伝えしますね。お楽しみに~☆彡