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語学留学おぼろげ回顧録 18《歯医者に行く》

今日は肌寒いです。というか、普通に寒いです。毛糸の腹巻をしているふあららいです。

 

 

毎週木曜日に2000年の語学留学の様子を綴っていますが、滞在中にあったユニークな体験として歯医者に通ったという事がありまして、実家へのメールでも詳細に書き残していました。

今回からそのアメリカの歯医者さんで治療を受けたお話をします。 1回ではとても書き切れないので、4回にわたってお伝えすることにします。

 

サンフランシスコに来て3ヶ月になろうとする4月のある日、奥歯が疼き始めました。

鈍い痛みが治まらないのでこれは虫歯ができたに違いない、すぐに歯医者に行くことを決意。 高校生の時にひどい歯痛に耐え切れず泣いてしまった経験を持つ私はそれ以来、歯に異常を感じたらすぐ歯医者に行くようになっていました。

 

学校の休み時間に日本人のY子に今日歯医者に行くつもりだと話したら、「そうそう、これを渡そうと思って持って来たのよ~」と一枚の紙切れを差し出してきました。

それには前日私がイエローページで調べたのと同じ日系人ドクターの名前が印刷されていました。 日本語で「旅行中に歯痛が生じた時の応急処置は当院で」とか「日本語でどうぞ」とか「旅行保険が使えます」とあります。 私が歯痛に困っていたのを知っていた彼女がわざわざ持って来てくれたのでした。

 

学校が終わってから早々に歯医者に向かいました。

ダウンタウンの大きなビルに入り、エレベーターを10階で降りると、たくさんあるドアの中から1023号室を探し出し「クリストファー・××ムラ」のプレートがあるのを確認しました。 そのプレートには××ムラの他に2名の中国系だか韓国系の名前がありました。 共同経営のクリニックのようです。

ドアを開けて中に入ると、とてもきれいな待合室となっていました。

受付のアジア系の女性に日本語で話し掛けます。

(ふ)「すみません、予約をしに来たんですけど・・・」(電話で予約できる自信がなかったので、予約だけの為に足を運んだのです)

(受)「・・・?」

あれ?この人日本人じゃない?と気付くと同時に

(受)「Do you have an apointment?」

と訊かれてしまい、しどろもどろになって自分がなぜここに来たのかを説明しました。

やっと話が通じると、初診の問診表を出して英語で記入するように指示されました。 更に親切に日本語で書かれたものも出してくれました。

ソファーに座って問診表を記入している間、受付嬢は患者のおばさんと韓国語で話していました。 「日本語でどうぞ」を安易に信じてはいけないな~と思いました。

問診表を渡すと、何か保険は入っているかと訊かれAIUの保険証書を見せました。

すると受付嬢はそれをちらっと見て「この保険は歯には使えないことは知っていますか」と。

あ~やっぱりね。知っていましたよ。

イエローページの広告には「旅行保険が使えます」とあったから本当かいなと疑ってはいましたが、やっぱり患者を集めるための釣り文句だったようです。 おそらく旅行保険は使えないであろうと覚悟はしていたので、それはよしとします。

 

そして予約を入れるだけのつもりが診てもらえることに。

10分程待った後、診療台に座って待つように言われ、じっとしていると、とうとうドクターが目の前に現れました。

ドクター××ムラは背が高くてすらっとしていて、顔も縦方向にすらっとしていたのですが、外科医がするような薄いグリーンの帽子にマスクをしていたのでイケメンかどうかはわかりませんでした。 歳は30代半ば?

 

to be continued

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