今から「私がやらかしたとんでもない大恥失敗談」を公開する勇気あるふあららいです。
お仕事を終え、自宅に帰ると携帯が鳴りました。
見ると知らない番号です。 いつもなら出ないのにその時はうっかり「応答」を押してしまいました。
実はその日の未明に非通知の着信があったので、警戒レベルをMAXにした私はセルフボイスチェンジャーで思いっきり低い声を出して感じ悪~く出ました。 電話の相手は、低くて感じの悪~い声にかなり動揺しています。
「・・・はい」
「あれ? あ、あの~〇〇さんの携帯でしょうか?」
「そうですけど」(つっけんどんに)
「私〇×〇×(会社名)の××と申しますが・・・」
なんと電話の相手は勤め先の上司だったのでした~!!
そこで声を戻せばいいのに、動揺した私はなぜかそのまま低い声で話し続けてしまいました(笑)
次の出勤の際、上司には一応理由を話して非礼を詫びました。
「いや~誰が出たかと思ったよ~」と笑っていましたが、会社では私の二重人格説が流布していることでしょう・・・
エコノミー?ビジネス?プレエコ?・・・
紆余曲折の末、航空券の手配も完了し、母にメールで伝えると「わかりました」とお返事が。
3月に会った時は「何を準備すればいいのかわからない・・・」とボヤいていましたが、まあ約20年振りの海外旅行で初めてのヨーロッパですから戸惑うのも無理はありません。
しかし母は結構芯が強いというか、突発的な事態にもオロオロすることが少なく、ドーンと構えるタイプではあるので、私の助言を受けながら淡々と準備をしてくれることでしょう。
そんな感じで、徐々にプラン作りを進めていたのですが、4月20日土曜日の晩、兄から突然の電話が。
「こんな時間の電話だから、よくないことだと察しがつくだろうけど・・・」
と前置きの上、母の様子がおかしいと伝えてきました。
兄は実家から歩いて10分ほどの近所に暮らしており、会社のノー残業デーや週末に実家で晩御飯を食べているのですが、この日は夜7時過ぎに実家に行くと、晩御飯の用意もせずボーっとしていたそうで、「今日は何日?」と何度も聞いてきたり、今日一日の自分の行動を覚えていなかったり(実際には近所のスーパーに買い物に行っていた)、極めつけが去年父が亡くなったことがわからなくなっていると・・・
「陛下が伊勢神宮に行ったのも知らないんだよ。知らないわけないよね~」と兄は続けます。
ええー? 寝耳に水とはまさにこの事。
これって認知症?
だけど認知症って穏やかに発症するもので、突然前後不覚になるとは聞いたことないけど・・・
もしかしたら脳梗塞じゃないの?という事で、兄が近所の病院の救急センターに問い合わせたところ「来てもらってもベッドに空きがないから受け入れられない」と消防庁案内サービスに相談するように言われ、そこに掛けたら頭痛や吐き気がなければ緊急性は低いとの説明を受け、翌日(日曜日)は1日様子を見て月曜に医者に連れて行く事になりました。
その日から実家に泊まって母に付き添ってくれた兄には感謝以外の言葉がありません。
翌日はいつもの母に戻って(日付はもちろん、父の死も認識)いたそうで、夜に電話で本人と話したら、強張った声で「土曜日の事なにも覚えていないんだよー」と訴え、記憶がなくなったことへの混乱と動揺がまだ続いている様子でした。
何事にもオロオロすることがなかった母が動揺する姿に、よほどの衝撃だったことがうかがえます。
息つく暇なく不安を訴えた挙句、「こんなんだから旅行はキャンセルしてもらう」と言い出す始末!
とりあえず旅行の話はスルーして、「でも元に戻ったんでしょ?とりあえずよかったじゃない」と励まして、お医者さんに行ってこうなった原因をはっきりさせようねと言いました。
そして先述の「私がやらかしたとんでもない大恥失敗談」を話したら、大笑いしてくれ緊張が和らいだみたいでよかったです。
4月22日月曜日に医者に行きました。
CT検査は問題なし、「一過性全健忘」ではないかとの事でしたが、念の為に日を変えてMRIを、翌月に脳波の検査を受けることになりました。 (なぜ脳波の検査をそんな先にするのか不明ですが)
一過性全健忘は50代以降の中高年に誰でも起こりうる30分程度から数時間に及ぶ記憶の喪失で、24時間後には元に戻るもので、予後の心配は低いというものでした。 それならひと安心です。
まあCTで脳梗塞も見つからなかったし、MRIでも異常がなければ大丈夫なんじゃない? 旅行をキャンセルするなんて言わせません。
とは言いつつも、その時点では「一人で行くことになるのかな・・・」という気持ちが8割を占めていました。
(ブログの内容に関連する画像がないので、コスプレまるるちゃんをご覧下さい)